君
「イヤ、それだったら別れよう??」
ピリピリピリ
亮太のケータイが鳴った。
「あ、もしもし美咲ちゃん??今から??うん俺はヒマだけど・・あ、はいはい了解。ぢゃね」
ピッ
電話が終わった。
「ゴメン。急用できた!!また今度ね♪」
「今度も何もないよ。彼女出来てよかったね!!」
タッタッタッタッタ
私は家に向かって全力で走った。
カコッ
「痛っ!!」
転んぢゃった・・
恥ずかしい。
!!
ヒールが折れた!!?
このあいだ買ったばかりなのに・・・
「はぁ・・・」
もう今日はついてないな。
亮太によばれて言ったら急用できて、ヒールで走ったらヒールが折れて・・・
笑っちゃうよ。
「葉月??」
誰??
顔をあげるとそこにいたのは翔平だった。
「しょ、翔平!!何でココにいるの??!」
「や、塾の帰り。誰かこけてるなーと思ってみてたら葉月だった!!笑」
ぢゃぁ塾だったから返信出来なかったんだ。
安心。
「そうだったんだー。そういえば今日お菓子食べないで帰っちゃったけど、怒ってた??」
怒ってませんように!!
「怒ってねーよ。ぢゃぁな!!」
ピシッ
私のおでこにデコピンをしていった。
この時・・私の胸がドキってなった。
あれ??
おかしいな。
翔平だよ??
もしかして私・・・