王子の王子~姫、お役御免?!~
王子発見☆~姫への階段~
「……王子様ぁ!!」
周りの人たちが私の事を「何コイツ」と言わんばかりに睨んでくる。
「す、すみませんっ」
とりあえず頭を下げて謝ったが、その私の頭は登校中に偶然見かけた「王子様」でいっぱいだった。
私はこれから3年間、白薔(はくば)高校にお世話になる。
そして今日は高校生活最初の日、入学式だ。
その最初の日に見つけてしまった私の王子……
「名前、何て言うんだろうなぁ~。 あの制服だと、同じ高校だよねぇ!!」
と、顔をニヤケさせながら独り言を言って歩いていると
ドンッ… 誰かがぶつかってきた。
「痛っ」
「ニヤニヤして歩いてんじゃねー!キモいんだよ、ブス!!」
そっちから当たったのにそれ、か。 しかもこの男も制服からして白薔高校。
「すみません」
このような場合、絶対的に私が謝る。
何故なら どうせ言い返しても無駄だから。
もう背中が豆粒程にしか見えなくなったあの男が言った通り……
『私はブスなのだ』
髪は特に手入れをする事も無くボサボサのロング。
顔はニキビだらけでふっくらとしている。
ふっくらしているのは顔だけでは留まらず体もだし、
挙句の果てに身長が女子の平均身長よりも少し高いときた。
これだけ悪条件がそろえば 誰だって「ブス」と言うだろう。
「これじゃ王子様の隣に居るお姫様役とか 絶対無理だよね…」
自嘲しながら私はゆっくりと 白薔高校へと再び歩き出した。
周りの人たちが私の事を「何コイツ」と言わんばかりに睨んでくる。
「す、すみませんっ」
とりあえず頭を下げて謝ったが、その私の頭は登校中に偶然見かけた「王子様」でいっぱいだった。
私はこれから3年間、白薔(はくば)高校にお世話になる。
そして今日は高校生活最初の日、入学式だ。
その最初の日に見つけてしまった私の王子……
「名前、何て言うんだろうなぁ~。 あの制服だと、同じ高校だよねぇ!!」
と、顔をニヤケさせながら独り言を言って歩いていると
ドンッ… 誰かがぶつかってきた。
「痛っ」
「ニヤニヤして歩いてんじゃねー!キモいんだよ、ブス!!」
そっちから当たったのにそれ、か。 しかもこの男も制服からして白薔高校。
「すみません」
このような場合、絶対的に私が謝る。
何故なら どうせ言い返しても無駄だから。
もう背中が豆粒程にしか見えなくなったあの男が言った通り……
『私はブスなのだ』
髪は特に手入れをする事も無くボサボサのロング。
顔はニキビだらけでふっくらとしている。
ふっくらしているのは顔だけでは留まらず体もだし、
挙句の果てに身長が女子の平均身長よりも少し高いときた。
これだけ悪条件がそろえば 誰だって「ブス」と言うだろう。
「これじゃ王子様の隣に居るお姫様役とか 絶対無理だよね…」
自嘲しながら私はゆっくりと 白薔高校へと再び歩き出した。