宵闇の下
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「あぁ、お帰り。」

生活本拠地である蔵に戻ると、
仲間数人が
オオノギの作った料理を食べていた。

「おかえんなさい!ユイトさん!」

ガタンッ。っと勢いよく立ち上がり、
満面の笑みを浮かべている、14程の
少年は、“杏太”だ。

よくオレを慕っている。


「杏太、騒がしいっ!!!
座んな。」
オオノギがそれを制する。
そして尋ねた。

「どうだった?なんかあったかい?」

首を振る。
いつもと同じ荒れた所だった。

「オオノギ、飯。」

「あいよ。」
オオノギはキッチンへ戻った。


「よう、ユイト、久しぶり。」
そう声をかけたのは、豹義だった。
俺と同い年で仲間内でよく話すのはコイツぐらいだ。


「あぁ、豹義。
 最近は入れ替わりで中々会わなかったな。」


「そうだよ、お前
 オレが帰った時には決まって寝てるもんだから。」
前髪をかき分けた左手の包帯が眼に入った。

豹義は左手に火傷を負っている。
少し使いづらいぐらいに。
理由はわからない。



だけどアイツがここに来た、10歳ごろにはもう
既にあったぐらいだから、親か何かだと
おれは考えている。

「あ、杏太。ソース取って。」
「えー、豹義さん、近いじゃん、」
となんだかんだ、杏太はソースをとった。


「ドンッ」
俺の前に料理が運ばれて来た。

「結人。明日早いだろ?早く食って
風呂入って寝な。」


「おぅ。」

今日の夕飯はとんかつだった。












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