甘えんBoy



「わ、わかったから。もういいよ」


「わかってないじゃん。ね?」



龍貴の腕が私の顔の横に伸びる


私は背中に壁の感触を感じた


壁と龍貴に挟まれて、どうにも逃げられない



「だって恵梨が言ったんだよ?優しくしてって」


「た、確かに言ったけど…」



そ、それは別にこんな展開を予想してなかったし…



「赤くなって…。本当可愛いね?」


「っ!?」


で、でた!!


悩殺スマイル!!



なるほど…


舞やファンの子はこれに心臓を撃ち抜かれるのか



「ん?どした?」


「いや…。別に」



確かに顔立ちは整ってるし、カッコイイ分類なんだろうけど…


やっぱり龍貴は龍貴


「あ…そういえば」


「ん?」



龍貴は何やら思いだしたようにニヤニヤし始めた




< 11 / 37 >

この作品をシェア

pagetop