甘えんBoy
「わ、わかったから。もういいよ」
「わかってないじゃん。ね?」
龍貴の腕が私の顔の横に伸びる
私は背中に壁の感触を感じた
壁と龍貴に挟まれて、どうにも逃げられない
「だって恵梨が言ったんだよ?優しくしてって」
「た、確かに言ったけど…」
そ、それは別にこんな展開を予想してなかったし…
「赤くなって…。本当可愛いね?」
「っ!?」
で、でた!!
悩殺スマイル!!
なるほど…
舞やファンの子はこれに心臓を撃ち抜かれるのか
「ん?どした?」
「いや…。別に」
確かに顔立ちは整ってるし、カッコイイ分類なんだろうけど…
やっぱり龍貴は龍貴
「あ…そういえば」
「ん?」
龍貴は何やら思いだしたようにニヤニヤし始めた