甘えんBoy



そして私から体を離し、ベッドへと向かう


「龍貴?」


「今日はこの後ラジオ収録だから。帰らなきゃだ」



時計を見ると夕方の5時になるとこだった



「そーなんだ」


「うん。恵梨には悪いけど、今日はここまでだ」


「…あっそ」



恵梨には悪いけどって…


むしろ帰ってくれて感謝なんだけどな



「強がるなって。寂しいんだろ?」


「寂しいわけがないでしょ」




全く…


コイツの考えることは本当にわからない



私はため息をひとつもらした


龍貴はドアを開け、私をちらっと見た


「じゃ、帰るね」


「はいはい」


「…もう、可愛くないな」



龍貴は苦笑しながら私の頭を撫でた



「触らないでよ」


「いいじゃん。スキンシップだよ」


「どーだかね「



私は龍貴の手を払い、龍貴に背中を向けた



…頭撫でられるの、実は弱いから…


赤くなった顔を見られたくなかった




「じゃ行くねー」


龍貴はあきらめてドアをパタンと閉めて、部屋を出ていった



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