甘えんBoy



「こ~ら。暴れるなって」


間一髪の所で舞の拳を捕まえたのは、健介(ケンスケ)


「まったく…。仲がいいんだか悪いんだかわからないな」



そしてその隣に立ち、眼鏡をクイッと抑えたのは学(マナブ)


いつもこの4人で行動を共にしている



「だってね~!恵梨が龍貴君をね~」


「ちっ。またそれかよ…。くだらないな」



学は舞と付き合っている


舞は気づいてないだろうけど、学はかなりのヤキモチ妬き


「え~?学までそんなこと言わないでよ~!」


「そんなに龍貴がよけりゃ、そいつにすれば?」



学ってば…


本当は学のほうが好きなのに、わざと冷たくするんだよね


「え?ち、違うもん!!私は学一筋だよ!」


舞はやっと学の言葉を理解したらしく、慌ててフォローしていた



「まったく…。このカップルも不思議だよな」


「だよね…」



そんな2人を私と健介は呆れた顔で見るのだった



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