甘えんBoy





翌日、舞と食堂でご飯を食べていたら、隣の女の子達の会話が聞こえてきた


「最近さあ、矢野君ヤバくない?」
「わかるー!なんか母性本能くすぐる感じだよねー!」
「なんかいろいろ手取り足とり教えてあげたい~」


ああ…こんな会話あいつが聞いたらどんな顔すんだろ…
トイレに駆け込むのかな…?


「やっぱりモテモテだね~。お姉様方にもちやほやされてるね」
「みんな本性知らないからよ!どうせあれは作り物なんだから」

私は残りのオムライスをたいらげる
せっかくの楽しいランチが、あいつのせいで台無しだ


「んもう!ヤキモチやかないの!」
「…やいてないし」


ほんと舞には毎度困る
あたしがあんな奴にヤキモチなんてやくはずが
ないじゃない!


「そんなこと言って…もし龍貴くんに彼女とかできたらどうすんのよ?」

舞はニヤニヤしながら私の顔を覗きこんだ







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