学生さん
 さすがに一日はあっという間に終わってしまう。


 あたしも時間の大切さを意識しながら、時を送っていた。


 もちろん研究の合間を縫って、学内にあるカフェなどでコーヒーか紅茶、それにケーキ類を食べて栄養を補給すれば、後はまた研究室に舞い戻る。


 あたしはカサ研のパソコンを使い、文献を掻き集めて、フラッシュメモリにデータを落とす。


 データ類を保存し、疲れや眠気が襲ってくれば、あたしはトイレに立ったりしてなるだけロスタイムを減らしていた。


 研究室内はコーヒーが飲み放題だから、あたしも月に千円徴収(ちょうしゅう)されているお茶代の元をしっかりと取るために飲んでいた。


 あたし自身、慢性的な目の疲れがある。


 やはりきついので、時折目を休めていた。


 日常生活に支障を来たすわけじゃなかったのだが、あたしはなるだけ目と肩をフォローする。


 ストレスは肩にも来ていた。

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