学生さん
 互いに体は成熟していて、今が人生において一番楽しい時季だ。


 季節に例えればまさに夏である。


 お互い、肌が火照るように熱くなったのを鮮明に覚えていた。


 その夜のことは忘れられない。


 あたしにとっても、そしておそらく彼にとっても……。
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