学生さん
取り、研究室で研究を続けていた。


 フラッシュメモリはバックアップも考えて、二本持ち歩いている。


 頭は実に研究一色だ。


 いつの間にか九月が過ぎ去って十月になり、あたしは学園祭を毛嫌いしながらも、学内にいた。


 この時季は秋で、季節的には過ごしやすい。


 あたしは夏場に着ていた半袖シャツを全部洗濯して、収納ボックスに仕舞い込み、長袖のシャツを揃えた。


 あたし自身、午前九時から午後六時ぐらいまでずっと研究室に詰めていた。


 そういった日々が続いていく。


 あたしにとって、研究するための環境は整っているのだった。


 日々前進しながら、気持ちが学問にどっぷりと浸っているのを感じ取っている。


 そして月日が流れた。


     *
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