学生さん
 多少、担当教官にいいように思われることは必要かもしれなかったが……。w


 でも、肝心なのは業績だった。


 この世界では研究業績が一番物をいう。


 目の前に広がる綺麗な景色を並んで見つめながら、あたしと謙太は寄り添った。


 砂が熱い。


 熱を帯びていて。


 あたしは時折吹く海風を感じ、潮の香りを嗅ぎ取りながら寛ぐ。


 ゆっくりと昼の時間が過ぎ去っていった。


 何をいうこともなく、淡々と。

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