5年後まで待って。
*伝えたい気持ち*
友達の言葉。
あの告白現場を見てしまった翌日。
私のテンションは下がりっぱなしで…。
「はぁぁぁぁぁぁっ」
「…聞きたくないけど。どーした?」
「み、実(ミノリ)ィーっ! 私どうすればいいのかなぁ」
実とは、私の友達である。
「んななモン告れよ。桃!」
“桃”とは、私のあだ名である。
桃山だから“桃”…。
「って、はぁぁあっ!?」
「いいぢゃん。告っちゃえ告っちゃえ♪」
「む、無理」
「はぁ!? 桃、アンタ馬鹿? 舞緒先輩が誰かにとられてもいーんだ?」
「ヤダ。」
でも、勇気がないんだもん。
「あぁーあ。んなのパァっと玉砕しちゃばいーぢゃん! いつ告ったって結果は変わらないんだし。それにもうすぐ卒業ぢゃん…」