キレイな町のよくあるカフェで。
あたしがベルツリーの看板娘。
「最低っ!!」
その言葉がお店中に響き渡った。
騒がしかったお店の中は一瞬静かになって、お客さんも店員も声の人物の方にみんな目をやった。
茶髪のロングで二十歳前後のお姉さん。
すごい綺麗で足が長くてモデル体型。
…羨ましい。
じゃなくて…
そのお姉さんは何故か涙目だった。
席を立つと「サヨウナラ」と、一言。
お姉さんの彼氏であろう、たいしてかっこよくもない男にそう告げた。
まるでそれは、ドラマのワンシーンだった。
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