キレイな町のよくあるカフェで。
「よっ!流石久美子ちゃんっ!久美ちゃんの料理は世界一っ!!!!」
パパが拍手しながら言った。
「もーっ‥パパったら〜♪」
「いやぁ、久美ちゃんの料理は宇宙1だなっ!!」
―――――鈴木勇作と鈴木久美子。
気持ち悪い程に仲の良いあたしの両親は、この家の下に『ベルツリー』とかいう若干恥ずかしい名前のカフェを経営してる。
カフェの隣には公園があって子供連れのお客さんや、常連のおじいちゃん、おばちゃん。
それから…近くにあたしの通っている高校があるし、もっと近くには大学があるもんだから学生のお客さんも結構いて…意外と繁盛しちゃってるわけですよ。
うん、素直にママの考えるメニューも美味しいし。
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