短編小説集*イベント編*
絵を描くのは元々好きだった。
彼女も絵を描くのが好きだった。
僕と彼女の共通点。
僕は音楽は聞いたり見るのが好きだった。
彼女はやるほうが好きだった。
だから話題を作りたくて、僕も音楽の勉強をした。
隣の部屋をのぞく。
ギターとキーボード。
スピーカーに録音器具。
いつか一緒に演奏して録音しようと話していた。
声も聞いたことのない彼女。
知っているのはメールアドレスと送られてきた一枚の写メだけ。
僕のケータイには彼女の写真が一枚と、メールという『記憶』だけ。
僕がケータイを手放せないのは、彼女から連絡がくるかもしれないから。
『しばらくメールしたくない。
サイトでも絡んでこないで』
彼女からの最後の一件のメール。
僕はこっそり一人で泣いたんだ。
彼女には見えないんだけど。
彼女は弱気な男は嫌いって言ってたから。
そろそろ夕食の準備をしなきゃ。
僕はキッチンにたつ。
冷蔵庫をのぞいてみると中は空っぽ。
何かを作る気力もない…
「コンビニにでも行くか…」
もう真っ暗な外。
この季節はまだ夜になるのが早い。
冷たい空気が肌にあたる。
オーバーオールに身を包んで僕は近くのコンビニへ行った。
彼女も絵を描くのが好きだった。
僕と彼女の共通点。
僕は音楽は聞いたり見るのが好きだった。
彼女はやるほうが好きだった。
だから話題を作りたくて、僕も音楽の勉強をした。
隣の部屋をのぞく。
ギターとキーボード。
スピーカーに録音器具。
いつか一緒に演奏して録音しようと話していた。
声も聞いたことのない彼女。
知っているのはメールアドレスと送られてきた一枚の写メだけ。
僕のケータイには彼女の写真が一枚と、メールという『記憶』だけ。
僕がケータイを手放せないのは、彼女から連絡がくるかもしれないから。
『しばらくメールしたくない。
サイトでも絡んでこないで』
彼女からの最後の一件のメール。
僕はこっそり一人で泣いたんだ。
彼女には見えないんだけど。
彼女は弱気な男は嫌いって言ってたから。
そろそろ夕食の準備をしなきゃ。
僕はキッチンにたつ。
冷蔵庫をのぞいてみると中は空っぽ。
何かを作る気力もない…
「コンビニにでも行くか…」
もう真っ暗な外。
この季節はまだ夜になるのが早い。
冷たい空気が肌にあたる。
オーバーオールに身を包んで僕は近くのコンビニへ行った。