短編小説集*イベント編*
コンビニにつくと、僕はお弁当のコーナーにいった。

どれを見てもおいしそうだけど、食べたいとは思わない。

彼女との最後のメール以来、僕はあまり食欲がない。

もう5日くらいまともに食事を取ってない。

レジを見るとあんまんや肉まん、アメリカンドッグが入ったケースが目についた。

もう、あーゆう手で食べられるものでいいか。

僕は肉まんとあんまん、アメリカンドッグを一つずつ買った。

家に帰る気にもなれなくて、土手のほうに歩きだした。

今日はいい天気。

空には星が光ってる。

そういえば彼女は星が好きだったな…

星を見上げて買ってきた肉まんにかじりついた。

暗いこの道では人はあまりいなくて、よく星が見える静かな場所。

ケータイの画面を見ると時計はもう八時をさしている。

もうそんな時間か…

ケータイを閉じて空を見上げた。

彼女のいる場所も晴れているだろうか?

この星を見ているだろうか?

まぁ何を思っても彼女には伝わらない。

遠く離れたところにいるんだから。

僕はため息を吐いてまた一口肉まんをかじった。


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