水曜日の彼女

チカの気遣い=ウコン


 昨日は終電近くまで飲んだおかげで二日酔いで学校に行く羽目になった。

 結局アキラには水曜の彼女の事は言わなかった。

 店では悪友2人もいたし、チカの事を言われたせいか次に会った時にした方がいいかと思った。


 …考えると余計に頭が痛くなりそうだ。


 「おはよっっ!ヒデっ!!」

 高い声がさらに頭に響く。

 ーチカだ。


 「あぁ、…はよ。」

 「どうしたの?元気ないね~。」

 チカの元気な声が俺を更に追い詰める。


 「…頼むからデカい声出さないでくれ。…二日酔いなんだ。」

 「弱いくせに二日酔いになるまで飲む~?自業自得だね☆」

 「…悪かったな。」

 「よく学校に来れたね。休んだほうが良いんじゃない?」


 チカの言うとおりだ。

 頭痛いのに無理して学校来てんだよ?俺。


 「本当に無理しないほうがいいよ。」

 相当しんどそうに見えるらしく気を遣ってくれる。


 「…いや、大丈夫。サンキュな。」

 「そう?」

 チカが怪訝そうに見つめてくる。


 …実際、マジで無理だけどな。

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