水曜日の彼女
数日後、アキラと近所の居酒屋で飯を食った。
俺はビール片手に水曜日の彼女の出現の事やその結果チカと距離をおいてる事、そして彼女に対して本気である事を伝えた。
最初アキラは驚いていたが、彼女の事はチカの時とは違い、頑張れと言った。
「こないだみたいに止めないんだな。」
と、俺が尋ねたらアキラは、
「今回は真剣な事ぐらい分かる。」
と、言った。
「その彼女の話をしてる時のヒデはとても良い顔してるよ。今まで女の子の話題でそんな顔した事ねえもんなー。」
アキラはそう言うとビールを飲み干した。
「俺は普段と変わらないつもりでいるけど違うのか?」
今までどんな顔で喋ってたんだろう。
「うん。全然違うぜ。凄く嬉しそうに喋ってる。」
アキラが言うのだから間違いないだろう。
なんか、彼女の事になると感情が顔に出るみたいだ。