水曜日の彼女
5
一抹の不安
初ドライブ事件があって俺はますます望さんにのめり込んでいた。
勿論、俺にとって高嶺の花である事には変わりはない。
だけど、仲良くなればなるほど欲張りになっていく。
一目見れるだけで良かったのに今はもっと会いたい。
もっと色んな話をしたい。
そばにいたい。
勿論この事はアキラに報告した。
「何だよそれ。凄いじゃん!」
アイツは本当に良い奴だ。
自分の事のように喜んでくれた。
「これは、脈アリだな。次はデートに誘ってみろよ。」
また一人で先走っている。
でも俺はあの悲しそうな笑顔が胸に引っかかっていた。
何か嫌な予感がする。
いや、そんな訳無い。
俺は望さんに昨日のお礼をメールした。