幼なじみ改造計画
プラン00「冬馬」
わたしには幼稚園から今の高校生活に至るまで、ずっと一緒の幼なじみがいる。
「あら、美羽ちゃん。おはよう」
「おはようございます。おばさん」
わたしの名前は美羽。
今日も寝助な隣に住む幼なじみを起こす所から、朝がはじまる。
「いっつも、悪いわね!」
「いえいえ、もう慣れました」
幼なじみの名前は冬馬。
勉強も出来て顔も良いと評判の男の子。
まあ、たしかに顔は悪くないと思う……
けどね……
「はあ~……」
冬馬の母親に挨拶をすませ、階段を上がり、2階にある部屋の前で、かならずわたしは溜息を吐く。