幼なじみ改造計画




「よしっ!」

「すご~い、またストライクだ!?」

 冬馬はやっぱり天才だ。

「ほら、美羽の番だぞ」

「うん。……えいっ!」

 対し、わたしは……

「あ、ガーター……」

 普通の凡人だ。
 冬馬の平均スコアは200弱……
 プロじゃん!? そう思うほどに、上手い。

「うぅ、ストライク取れないよ……」

 わたしの平均スコアは100程度。
 おまけに、さっきから、ストライクが取れない。

「ふ、仕方ないな。俺が教えてやるよ」

 わたしの2投目、ボールを持った時……
 冬馬が近付いて来た。

「と、冬馬?」

「フォームが悪いんだよ、ほら」

「う、うん」

 わたしの後ろに立って、わたしの手をつかむ冬馬。
 
「いいか、こうするんだぞ」

 自分の手と体でわたしを動かして、フォームを指導してくれる。
 ……っていうか、冬馬の息が耳にあたってる!
 おまけに、からだもぴったりくっついてる。
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