妄想乙女の恋事情
アタシの行き着けの店は「FLOWER」っていう、いかにも女の子!乙女!って感じの店。
基本アタシはワンピースが好き。
だって漫画のヒロインの着るワンピースって可愛くてキュンとくる。
「あれ~?唯は買わないのぉ?」
「あ、アタシはFLOWERに行きたいの」
「あ~あそこね!じゃ、沙希の買い物も終わったしそっち行こお!」
沙希ちゃんは店員さん(高橋さんだったかな?)に手を振って店を出た。

「むきゃ~!カワユス~!」
FLOWERは新作の洋服を取り入れてた。
アタシはその中の真っ白で真ん中に大きなパステルピンクのついたワンピースに目を奪われた。
「コレ!可愛くない?」
アタシは澪ちゃんに意見を聞いてみた。(買うけど)
「ん?可愛いじゃない。唯らしいわ」
沙希ちゃんにも聞いてみた。(買うけど)
「え~地味ぃ!でも、女の子らしいよ♪」
よしっ、決めた!
「コレ買います!」
ちょっと高かったけど、アタシはルンルン気分で言えに帰った。

「ったあ♪可愛い~♪」
アタシは部屋で買ったばかりの服を着て喜んでた。(1人で)
「でもちょっとアタシには可愛すぎたかなあ…」
アタシはベットに腰をかけて、妄想をはじめた。
――。
『おまたせ!待った?』
『ううん全然!今日暑いよね~』
『そう…だね。喉渇いた…』
ここで王子がうつむくの。
『どうしたの?』
アタシは顔を覗き込む。
その顔は…。
『午前ティ~…』
――。
「っは!」
覗き込んだ顔は聖夜先輩。
かああああ。
アタシは一気に顔が赤くなるのがわかった。
「もぉ~!ちょっと考えすぎだぁ…」
そのままアタシは眠りについた。
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