山あり谷あり谷あり…そして…
一度目…

結婚生活

まぁ、年齢的に子供も孫もいて当たり前だとは思っていたけど、やっぱりぃ〜!て感じでしたが、更に驚くことが隠されていました。

主人の親戚、半分ほどが、極道の世界の方だったのです。

まともな仕事についている方もいましたが、薬に手を出している人がいたりして、さすが、ドン引きしましたよ…

土地柄も含め、何故かウチの事を『姉さん』と呼んでいました。主人が、親戚の中でも頭の切れる人で面倒見が良かったせいもあり、もれなく姉さんと呼ばれてたみたいです。

ウチは心の中で

『オタクラに姉さんと呼ばれる覚えはない!兄弟じゃない!』

と思っていました。
一度、その親戚の組長がなくなり、葬式に連れて行かれ、思わず『マジッ?』と思ったことがあり、極妻なんかで見た光景が目の前に…

黒服に包まれたイカツイ男性陣が、姿勢正しく左右に別れ並び、約50度程頭を下げ順番にお辞儀をして行く中、間を通り会場へ入って行くのでした。

ウチは誰?何者?一般人やんなぁ〜?と思いながら笑ってしまうウチがいました。

そんな付き合い等、色々ある中、主人に着いて来てくれるか?と聞かれ、ヒョコヒョコ着いて行った先は、山口系列の事務所だったのです。

『姉さん、よう来てくれましたな!』

と何故か歓迎された横を見ると、入れ墨を入れてる最中の人が…マジかよ?

主人は、興信所の会社に勤めてるはずなのに、組関係を知ってるんやっ!ちゅう話しですわ…

でも、人当たりが良く頼られる存在のようで、親戚・極道・会社の会長・公務員等、幅広い付き合いをしている人でした。
給与だけでも、約100万…別に内職的な事をして、月200万以上…の稼ぎを持って帰ってました。給与は全額ウチに渡してくれていました。

年に二回は、マウイ島に8泊10日の旅行に、国内旅行も3回ほどのリッチな生活の上、子供の頃からの夢であったグランドピアノの特注もキャッシュで購入。今の時代で言うセレブの生活をしていたかのようです。

突然、独立すると言い出し会社を設立…そして、田舎ではあったが、高級住宅街で200坪の土地と家を購入。綺麗好きの人だった上、猫も独身から一緒にいるので、一日中広い家を掃除ばかりしていた日々でした。

幸せだったと、今思えば感じます。

主人がいつもの様に会社に出かけ、
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