山あり谷あり谷あり…そして…
『辞めたらんかい!やり過ぎちゃうんかい!』

とクラスメイトが始めて聞いたウチの声…
イジメられてる人が自分にダブリ、抑え切れない状況になっていました。

勿論、ただではすみません。殴られ…蹴飛ばされ…椅子は飛んで来る…

でも、無意識のうちに、ウチも相手を殴り机を倒し、柔道の技のように相手を飛ばし…

約15年程のウチからしたら、考えられない行動…

勿論、教室の中は悲惨な状態…即行、校長室に呼び出し…

色々聞かれ、ウチは

『イジメられてる光景に耐えれなかった…』

の一言だけ答えました。

担任の先生は、その言葉に反応し、中学に問合せてくれたみたいで、

『今日の気持ちは、理解出来た!だが、やり過ぎや!』

と指導を受けただけで、この日は終わりました。

次の日、イジメっ子の先輩らしき人から、呼び出しが入りました。

何故か、クラスメイトが口々に

『行くの?辞めとき!停学なるで!行かんとき!』

と、挨拶もしたこともないのに、ウチを引き止めてくれたのです。

何だか、熱いものを感じました。ふと、イジメられてた人を見たら、変に行くべきだと思い、体育館の隅に行きました。

案の定、袋に遇いました。5:1です。

制服が破けても、怪我をしても、ウチは立ち向かいました。

イジメられるのは嫌!虐待は嫌!

の思いが、行動を押さえれなくなっていたのです。

先輩であろうが、殴り返し蹴り返し…壁に顔をズリズリ擦ったり…

気が付けば、5人のリーダー格である先輩が、握手を求めてくれました。

『1年の癖に、一人で来て、アタシ等に立ち向かうなんて…解った、アンタのクラスの子を相手せんように言うわ!アンタも何かあったら、言うといで!』

ウチの頭の中で

『これ、ドラマちゃうん?ウチ、やった!』

と思いました。その先輩方と友達になれ、クラスに戻るとイジメられてた人が、涙を流しながら

『ゴメンね!有難う…』

と言ってくれたのです。有難うと言う言葉を、実際に耳にしたのはこの日が初めてで、感無量になりました。

勿論、その人とも仲良くなることが出来ました。

忘れてはいけないのが、大惨事の後です。案の定、呼び出しが入り校長室へ…即、停学決定!ふぅ〜!
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