シュークリーム
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「……どうぞ」
「ん、お邪魔します」
玄関の鍵とドアを開けて促すと、村上君が靴を脱いだ。
なにがどうなってこうなったのか、よくわからない。
あの後、村上君の提案で“ここ”で飲むことになったんだけれど……。
いくらこのチャンスを逃したくなかったとは言え、想定外の出来事に戸惑ってしまう。
「おっ、相変わらず綺麗に片付いてるな」
「あんまり見ないでよ……」
リビングをグルリと見渡した村上君に、私は緊張を隠しながらため息混じりに釘を刺した。