シュークリーム
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私が目を覚ましたのは、泣いた夢を見たすぐあとのことだった。
確信があるわけじゃないけれど、なんとなくそんな感じがする。
だけど……。
頭と体が重くて、動く気になれない。
それでもどうにか手を動かそうとした時、左手に違和感があることに気付いた。
なに……?
働かない頭では考えることなんて出来なくて、首をゆっくりと左側に傾ける。
その瞬間、頭が一気に冴える。
「……っ! むっ、村上君!?」
自分が発した声で、頭に鋭い痛みが走った。