友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)
『これで説明は終了です。何かご質問があれば伺いますが?』
質問…?
この状況すべてが全く理解できない。
どうして、こんなことをしなければならないのか。
どうして、自分たちがこんな目に合わなければいけないのか。
どうして、自分たちがこの【友情恋人ゲーム】の"プレイヤー"に選ばれたのか…
そんな皆の気持ちを代弁するかのように、絵里が主催者に問いかけた。
「あたしたちがこのゲームをやる意味が分からない…」
『意味…ですか。"運命"ですね。あなた方がこのゲームの"プレイヤー"に選ばれたのは』
"運命"
このあと悠也たちは、自分の運命を知ることになる。
最低最悪な運命だということを。
『"やりたくない"は認められません。強制参加です。呪うなら、どうぞご自分の運命を呪って下さい…』
―"やりたくない"
主催者は、皆の気持ちを察知して言ったのだろう。
『ちなみに携帯電話は、プレイヤー同士は通話・メールをすることが出来ますが、外部の人間には繋がりません』
逃げることは、徹底的に阻止されている…
『それから食事ですが、すべて学食堂にありますので、ご自由にどうぞ。安心して下さい。睡眠薬など、そういう類のものは一切入っていませんので…』
淡々と進んでいく説明。
そんな中で、理解しろということのほうが無理だ。