友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)
「…っう…ひっく…ふ…」
愛の泣き声に、全員が我にかえる。
「どうしたの?愛?」
愛の泣く姿を見て、絵里が愛のそばへ寄る。
「わ、私がみんなを遊園地に…誘ったせいで…」
「何を言ってるの?愛のせいじゃないよ!」
泣き続ける愛を、絵里が背中をさすりながらなぐさめる。
「でも…ほっ…放課後残ろうって言ったのもわ、私だし…」
自分が誘わなければ。
放課後残ろうって言わなければ。
こんなことにならなかったかもしれない…
そう自分を責める愛に、皆優しく言った。
「愛のせいじゃない」
「俺も放課後残ることを賛成したんだし」
「行きたいって言ったのは自分だもん」
「愛が、自分を責めることはない」
皆、愛を責めなかった。
「みん…なぁ…ごめ…」
『ククク…ッハハハハハハハ!』
「「「!?」」」
この場に似つかわしくない、突然の高笑いに全員が驚く。
しかしすぐに気づいた。
放送はまだ切れてなかったのだ。