友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)



―『制限時間3時間が経過致しました。今回、剣崎拓海様はデス・ミッションをクリア出来ませんでした。よって、代償としてあなたの命を頂きます』


放送が流れると、嫌に愉快な足音が廊下から聴こえてきた。

その足音が止んだと思ったら、ドアからあの顔が覗かせていた。

「シッパイ、シッパイ、シッパイ」

さっきのピエロに加え、もう1体似たようなピエロがやって来た。
相変わらず、顔を奇妙なほどニタニタさせて。


「ケンザキタクミ…オマエノイノチヲイタダク!」

2体のピエロは、ポケットから取り出したナイフを片手に、拓海に襲いかかった。



どうせここで、ドッキリでした〜とか、だろ?

ピエロは気味悪いとはいえ、どうせ冗談だから。


「拓ちゃんっ…!?」


しかし、桃香の声でそんな思いはかき消された。





< 33 / 116 >

この作品をシェア

pagetop