友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)
―『制限時間3時間が経過致しました。今回、剣崎拓海様はデス・ミッションをクリア出来ませんでした。よって、代償としてあなたの命を頂きます』
放送が流れると、嫌に愉快な足音が廊下から聴こえてきた。
その足音が止んだと思ったら、ドアからあの顔が覗かせていた。
「シッパイ、シッパイ、シッパイ」
さっきのピエロに加え、もう1体似たようなピエロがやって来た。
相変わらず、顔を奇妙なほどニタニタさせて。
「ケンザキタクミ…オマエノイノチヲイタダク!」
2体のピエロは、ポケットから取り出したナイフを片手に、拓海に襲いかかった。
どうせここで、ドッキリでした〜とか、だろ?
ピエロは気味悪いとはいえ、どうせ冗談だから。
「拓ちゃんっ…!?」
しかし、桃香の声でそんな思いはかき消された。