友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)


悠也と絵里は、中央舎二階の理科室へ隠れていた。

机がたくさんあるから、もし見つかっても、ピエロが自分たちを捕まえづらいだろうと考えたからだ。



とにかく、逃げなければ。
その一心で、絵里と共に、桃香を置いてあの教室を出てきた。

酷い奴かもしれない。
最低な奴かもしれない。

桃香に何か言葉をかけてあげればよかった。

せめて拓海に、拓海の遺体に…何かかけてあげればよかった。

あのままなんて、可哀想過ぎる。


ただ逃げるしか出来なかった悠也を、罪悪感が襲った。




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