友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)


拓海の姿を思い出すと、吐き気が込み上げてきた。

思い出す拓海は、ピエロに殺された、無惨な姿だった。


そして、それと同時にこのゲームが冗談なんかじゃないということを思い知らされる。


どうすればいい?
自分も死ぬかもしれない。
絵里も?真一も?


―駄目だ。
やめよう。こんな考え。


今は情けないけど逃げるしかない。

とにかく、自分に出来ることをやらなければ。

「絵里、なんか紙持ってる?」
「へ?メモでよかったらあるけど…」
「それでいい。悪いけど一枚頂戴?」


絵里からメモを受け取ると、持っていたペンでメモに10人…つまりプレイヤーの名前と、それぞれのナンバープレートの番号を書き込んだ。




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