友情恋人ゲーム〜デス・ミッション〜(仮)


「ハァ、ハァ、ハァ…」


着いた場所は、下駄箱。
その先には…玄関。


「もう、嫌なんだよ」


皆に背を向けたまま、弱々しく呟く。


顔を見なくても分かる。
辛そうに、でも怒りを込めながら言った。


「なんで俺らがこんなことしなきゃいけないんだよ!意味わかんねぇ!!もう俺は嫌だ!!」


そう叫び、また走り出した。



校舎の外へ出られる、玄関へ。



「待て、大輝!!!」


悠也が叫んでも、そのままドアを開け、外へ出た。




―まずい。

悠也は直感的に、そう感じた。





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