【完】くすぐったがり彼女
真紀の胸がふにっと当たって柔らかくて、俺の理性がぶっとびそうになる。
二十歳。
童貞。
そんな俺の一世一代の大勝負がこれから始まる。
付き合って三か月たつのに、俺は最後の一歩が踏み出せないでいた。
デートして、手を繋いで、キスをして……。
それまでは本当に順調だったのに。
俺って小心者。
お互い一人暮らしで、チャンスなんて腐るほどあったのに。
「真紀!部屋、行くぞ!」
「え、あっ!」
俺は真紀をグイグイ引っ張って部屋の鍵を開けて中に入った。