【短編】5回目のキス


圭矢の家に来て……早3時間。


洗濯も掃除も終了。
ついでにご飯も作っちゃいましたが?


なのに、圭矢は起きる気配もなく……。



寝てるベットのそばへ行き、フローリングに座って圭矢の寝顔を『かっこいいー』なんて見てる私は、絶対ヤバイな(笑)

でも、こんな時しか見れないしさ?
目が合ってると恥ずかしくてズットなんて見れないもんっ!


長い睫、鼻筋が通ってて綺麗な鼻、薄い唇、ニキビなんてない柔らかい肌。

女の私が見てても綺麗だなって思っちゃう。



そりゃ、グロスのCMに抜擢されるよねぇ。



って思い出したCM。

あの女優~密着しちゃって!
あー思い出しただけでも……ムカツク!



ふと触れる自分の唇。

薄いピンクのヌーディなグロス。



CMでは、ベージュ系のだったのに、何でこの色なんだろ?
あれの方が、Hで大人の女性って感じなのになぁ。


この色は……可愛いって感じだもん。



圭矢は凄く大人っぽくてかっこいい。

私が横に並ぶと、絶対妹と間違われるもんなぁ。



だから、私達が付き合った事を知ってる人なんていなかったし。
最近じゃ、一緒に外を歩くなんてもっての外。


……妹です。


って言えば歩けない事もないんだろうけど。


本当に妹に見えちゃう私って……。





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