【短編】5回目のキス

「やっぱり可愛いね」

「なっ!」



『もう嫌~』って持っていた洗濯物で顔を押さえた雫。

それも可愛いよ?
可愛いけどさ?


それって……



「雫。それパンツだから」

「えっ!? やだー!」



パンツで顔を隠してた雫は、俺の言葉で顔から離したパンツを見直し大声で叫んだ。


俺はそれがおかしくて、ついつい大声を出して笑ってしまった。


それを見て耳まで赤くした雫は洗濯籠に俺のパンツを投げ入れ、
ベットのそばにやって来た。



「わっ、わざとじゃないからねっ!?」



必死に訴える雫もおかしくて。

ベットから起き上がり、髪をかきあげながら『わかってるよ』って笑いを堪えた。





そして、ベットの脇に座って落ち着かない雫に、



「雫が奥さんになってくれるんでしょう?
だったら気にする事ないよ」



そう言いながら頬に優しくキスをしたんだ。





雫はもう全身が真っ赤で『うううううっん』って凄い“う”の数だったけどね?




-END-



⇒後書





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