【短編】5回目のキス
私の事なんて好きじゃない?
それとも……私なんかにする気にならない?
どっちにしても、私の“好き”の方が大きすぎて。
この気持ちをどこにぶつければいいのか……わからなくなっちゃう。
でも圭矢には、絶対に我儘なんて言わない!
重くなって別れるなんて言われたら……それの方が最悪だもん。
だから、私から電話だってしないし。
メールだって気を使う。
『会いたい』なんて言える訳がないし。
だけどね?
たまに、苦しくて苦しくて……誰にも相談も出来なくて。
呼吸の仕方を忘れそうになるんだよ?
そんな時は、どうしたらいいかな?
ねぇ……圭矢。
圭矢のCDを聞いたり……。
圭矢のDVDをみたり……。
それでも、夢にも出て来てくれないんだもん。
寂しくて悲しくて……こんなに圭矢一色なのに。
たまに見る夢は圭矢が誰かに取られちゃう夢。
涙を流して起きる私は……馬鹿だね(笑)