ハーフウェイ・ライフ
自覚しました。あたしは中途半端です。







──つまらない。

それがあたしの第一印象。


成人式を終え、今は中学で同学年での飲み会をしている。
全員……ではないけど、七割方集まってるせいか、見たことある顔ない顔が勢揃いしてる。


──ただ、つまらない。


目の前にある料理をつつきながら、先ほど持ってきたばかりの梅酒を流し込む。

知り合いが少ないわけじゃない。
だから話し掛けられば話すし、自らだって声をかける。
突然後ろから抱きしめたり、軽く背中に蹴りを入れて、こちらに振り向かせたり。

だから少ない、なんてことはない。
    ・・・・
ただの“知り合い”は。

こうして久しぶりに会って、あたしは初めて気付いたのだ。
      ・・
あたしに、“友人”はいない。

つまり、学校、部活で話す人はいた。
それなりに遊んで、メルアドなんかも知っていてメールや電話なんかもしていた。

ただ、それだけ。

こういったときに、話しをずっとしていて、常に一緒に行動、なんて人がいない。
いるのは、コップ片手に4、5分話して終わる程度の“知り合い”。
 
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