your voice
「燐、どうなのよ最近。宮野先輩とは!」
「え…どうって何が?」
優雅が突然言い出す。
宮野先輩っていうのは我が陸上部の先輩で、いわゆるイケメン。
今私が一年で、先輩は2年生!
「どうって何が?じゃないし!進展あったのか聞いてんの!!」
「っは?!進展なんて無いし!!てゆーかいらないし!!」
優雅はどうも私が宮野先輩のこと好きだと思ってるらしくて 最近の話題といったらコレばっかり。
「別に好きじゃないから…」
「まぁーたそんなこと言って!よく言うわ、口を開けば宮野先輩宮野先輩言ってるくせに〜」
ニヤッと不気味に笑う優雅。
「…だからそr「「弥生くぅーん!!!!!!///」」…。」
私が発言しようとすると、それを拒むかのように悲鳴が。
「あ、来たみたいよ。荒田くん。」
優雅は言った。
「…みたいですね。」
言葉を遮られた私はご機嫌斜め。
「……荒田弥生、か…。」