your voice




「燐、どうなのよ最近。宮野先輩とは!」


「え…どうって何が?」





優雅が突然言い出す。
宮野先輩っていうのは我が陸上部の先輩で、いわゆるイケメン。

今私が一年で、先輩は2年生!






「どうって何が?じゃないし!進展あったのか聞いてんの!!」

「っは?!進展なんて無いし!!てゆーかいらないし!!」




優雅はどうも私が宮野先輩のこと好きだと思ってるらしくて 最近の話題といったらコレばっかり。





「別に好きじゃないから…」

「まぁーたそんなこと言って!よく言うわ、口を開けば宮野先輩宮野先輩言ってるくせに〜」




ニヤッと不気味に笑う優雅。





「…だからそr「「弥生くぅーん!!!!!!///」」…。」



私が発言しようとすると、それを拒むかのように悲鳴が。



「あ、来たみたいよ。荒田くん。」


優雅は言った。


「…みたいですね。」


言葉を遮られた私はご機嫌斜め。













「……荒田弥生、か…。」





< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop