your voice


荒田弥生。
ここ、茅野学園高校のアイドル的存在で 才色兼備頭脳明晰。
おまけに運動神経抜群。それに加えてあのクールな性格とくれば、女子が放っておくわけがないだろう。


「ねぇ燐?あんた荒田くんと幼なじみなんでしょ??荒田くんとはどうなのよ」


そう、私と彼は幼なじみ。
…だと思う。

「どうって…別に、なんもないよ。あっちは私のこと 知ってるかさえ怪しいし。」



なぜかずっと同じ学校に通ってて たまに同じクラスになる。
高校だって別に荒田君を追いかけて受けたわけじゃなければ同じクラスになって嬉しいと思ったことさえなかった。
荒田君のとりまきうるさいし。
むしろ迷惑、と感じることさえあったくらいだ。


「なにそれ!じゃあやっぱあれ?燐は宮野先輩狙い?」


「だから違うって。」



私は 今まで通り普通に生きていければいいよ



そう伝えると優雅は落胆し 言った。


「あんたねぇ…そんなんじゃ彼氏できないよ?いやあんただったらわからんが」


「いーよ別に。」



私にはいらないよ
そんなの




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