てめぇなんか…嫌いだ!!

「待ってて?哲。あたしがあの野郎に、制裁を下してやるわ…!!」

「や、やめたほうが…」

テツの止めも虚しく、マリコは出て行った榛を追って、クラスから飛び出してった。

あぁ…もうっ…あれだろ?テツがメイクなんかされたからだろ?
メイクしたテツが、気色悪かったんだろ?
当たり前だ。
コレ、テツじゃねぇもん。

「こ、炬哲…?気にすんな?」

クラスの男子が、テツにそう言ってくれた。

嫌われるのは慣れてる。
テツはズバズバ言っちゃうから、友達は少ない。

…でもやっぱ、嫌われるのは…嫌だな。

……テツ、まだまだ弱いなぁ…

「春野?大丈夫か?」
「炬哲?榛のことなんか、気にしないで?」
「何か理由があったのかもしんねーぞ?」

「皆、サンキュー…」

でもテツ、何かすげぇモヤモヤしてんだ…
何でか…分かるか?

なぁ…何なんだよ…マジ。



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