花夢
拓海 そーだとしてもなぁ!
美桜 瀬川には感謝してる。…瀬川ね家族も皆大好き。でも瀬川、あたしのことはもう心配しなくていーよ?
拓海 なんだよそれ
美桜 んー…、そのまんま。えっと、一ヶ月間ありがとうございました。…助かった。
拓海 ………
美桜が改まって頭を下げた。
美桜 これからもよろしくねっ
俺は何を怒っていたんだろう
京平がいっていたように
やっぱりずっと一緒に住むなんてそりゃガキには絶対無理で、
世間一般は受け入れてくれない
というか常識はずれ
美桜もそれをわかっていた
俺はただわがままに美桜といたい
それしか考えていなかったから…
美桜がでていくことに納得いかなかった
美桜の考えかたが普通で
間違ってるのは俺の思考