花夢


美桜 ――…



ここ最近の出来事…


死ね


そのメモ書きが下駄箱に入ってあること。



あたしはそっと紙を鞄のなかにしまった。






美桜 ――…現代文の道具…ない


千夏 えー?ないって持ち帰ってないでしょー?



美桜 ―…おかしいな



千夏 真理か誰かが借りて行ったんじゃない?しょーがないから京平に借りにいこっか。


美桜 ……うん





あたしは鈍感じゃない。
誰かが嫌がらせをしているにちがいないってわかってるんだ。


でも、そんなのを気にしているあたしじゃない。
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