花夢
春樹の言葉で我に返る。
春樹 花森は一人なんかじゃないだろ?逃げてばっかりいないで、瀬川に全部話してみな?俺なんかよりずっと好きなんだろ?
美桜 ――…春樹…
春樹 ………さて、……シチュー…作るか?
また涙がこぼれた。
美桜 ――…何で春樹じゃないのかな……
春樹 ………しるかよ
こんなに優しくて、
あたしを思ってくれるのに、
あたしが求めているのは、拓海…
やっぱり拓海なんだよ
美桜 ………嫌われたくなくて。何にもいえなくて、…自分見失ってた…。……………ありがとう
春樹 ――…うん