遠い夏から、あの頃のキミへ
「あの時はゴメンて。あそこにはボクのお得意さんがいるんだよね。持ちつ持たれつ、じゃないけどさ、行ってあげないと」
特に悪びれた様子もなく言う

「なんなら、そこのファミレスでもいいし。早くいこうよ」

「はいはい」

「うん」
そう言って歩きだした遼平の後についていった



店内は、昼時のわりに空いていた

すぐに店員に案内され、少し奥まった席にに案内される

そんな中で、遼平の容姿は目立っていた

確かに顔立ちは¨女の子うけ¨しそうに整っている
優しそうな雰囲気とあわせれば、ひいき目に見てもかなりカッコいい

低いパーテーションの向こう
同年代の女の子たちがこっちをみてヒソヒソと話すくらいには注目を集めてしまう

「明日香なんにする?」
そんなことには全く気づくそぶりもなく、遼平は私にメニューを見せてくる

「ちなみにボクは、このハンバーグにするからね」
そう言って遼平が「かぶっちゃダメだよ」と指さす
写真はキノコの乗った和風ハンバーグだ

「相変わらず子供みないなモノ頼むね」

「いいじゃん。好きなんだから」
膨れるのも含めて子供みたいだ
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