いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
春田は、徹也が名前を殴り書きしたノートに目を落とし、胸に手を当てた。
まだ心臓がドキドキと大きく脈を打っている。
深呼吸をして気持ちを落ち着けると、徹也が一瞬だけ見せた悲しそうな顔を思い出し、春田は自己嫌悪に陥った。
(可哀相だったかな、露骨に怖がったりして。でも、君が悪いんでしょ? 悪い事したんだから…)
そう自分を肯定しようとする春田だが、徹也が自分に向けた悲しげな顔が頭から離れず、後味の悪さを打ち消す事は出来なかった。
(君は本当に悪い子なの? 確かに言葉遣いも目付きも悪いけど…)
なぜ、と聞かれたら答えに困るが、徹也は本当は悪い子ではないような気もする春田だった。
まだ心臓がドキドキと大きく脈を打っている。
深呼吸をして気持ちを落ち着けると、徹也が一瞬だけ見せた悲しそうな顔を思い出し、春田は自己嫌悪に陥った。
(可哀相だったかな、露骨に怖がったりして。でも、君が悪いんでしょ? 悪い事したんだから…)
そう自分を肯定しようとする春田だが、徹也が自分に向けた悲しげな顔が頭から離れず、後味の悪さを打ち消す事は出来なかった。
(君は本当に悪い子なの? 確かに言葉遣いも目付きも悪いけど…)
なぜ、と聞かれたら答えに困るが、徹也は本当は悪い子ではないような気もする春田だった。