いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「そんなの、出来ないよ…」


「どうして？」


「だって…。もし彼から“おばさんのくせに”って言われたら、私堪えられない…」


「美沙子の不安な気持ちは分かるけどさ、それを乗り越えなくちゃ前に進めないでしょ？ 当たって砕けろよ」


春田は、ふとある事に気付き、不思議そうに彩香を見つめた。


「ね？ 頑張ってみなよ？」


「彩香…あんた、応援してくれるの？」


「そのつもりだけど？」


「なんで？ あんた、私が高校生を狙うの、反対なんでしょ？ 悪い事だと思ってるんでしょ？」


「それはちょっと違うよ。確かに高校生を好きになるのには反対だけど、善悪で反対してるんじゃないの。美沙子に、実らない恋をしてほしくないから反対なのよ。でも本気で好きになっちゃったら、仕方ないじゃない？ 頑張るしかないよ」


「彩香、ありがとう…」