いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
「美沙子、泣かないでよ…」


春田はまた涙を流し始めていた。


「ごめん…」


「あんたにめそめそされると調子狂っちゃう…」


「だって…」


「私ね、福山君って子も美沙子の事、好きなんじゃないかと思うよ」


「え、なんで?」


「だって、彼、あんたに優しいじゃない?」


「そうだけど、だったらどうして会いに来てくれないの? あの夜だって、何もして来なかったし…」


「それなんだけど、彼って、もしかして…」


「ん?」


「経験ないんじゃないかしら?」


「経験って?」


「つまり、まだ童貞なんじゃないの? っていうか、あんたと同じで、恋愛した事がないんじゃないかしら」
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