いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
先生に任せて?
徹也の部屋の前に着いた春田は、フーッと息をひとつ吐いてからインターホンのボタンを押した。


ドキドキしながら待つと、すぐに徹也の声が聞こえてきた。


『どなたですか?』


「あ、あの…春田です」


『え? 先生?』


カチャっと音がしてドアが開くと、徹也は春田を見て、ドアノブを持ったまま固まってしまった。


「来ちゃった」


「ど、どうしたんですか?」


「近くに来たから、寄ってみようかなって…」


「………」


「急に来られたら迷惑よね? じゃあね」


無言の徹也を見て、迷惑がってるのかなと思い、春田は引き返そうとした。


「待ってください!」


徹也の長い腕が伸び、春田の腕をムズッと掴んだ。
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