いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
「ひゃっ」


「何を勝手な事言ってるんですか!?」


「やっぱり、ダメ?」


春田の目は、たちまち涙で潤みだした。


「そうじゃなくて、どうして普通に告ってくれないんですか?」


「へ?」

(どういう事?)


「先生に言わせた俺も悪いけど、普通に“好きです。付き合ってください”って言ってくれれば、俺は“はい、いいですよ”って答えられたのに…」


「え? どういう事? よく分からないんだけど…」


春田はキョトンとした顔で徹也を見つめた。
そんな春田が愛おしくて、徹也は思わず春田を強く抱きしめていた。


「ちょ、ちょっと、福山君、どうしたの?」


「まだ分からないの、先生? 俺も先生の事、好きですよ」
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