いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
今度のキスは長かった。

徹也の唇を春田の舌がこじ開け、ハッとする徹也に構わず、春田の舌は徹也の中で好き勝手に動き回った。


やがて徹也はそれに慣れ、自分の舌でそれに応戦をした。


互いの舌を吸い合う卑猥な音を聞きながら、二人は意識が遠くなるのを感じた。


そして徹也の腕の中で、春田の体がグニャッとくずおれ、危ういところで徹也が抱き留めた。


「大丈夫ですか?」


「ダメ…。立っていられない。ベッドに…連れていって?」


「べ、ベッドに?」


「お願い…」


徹也はゴクッと唾を飲むと、春田の膝の裏に手を当て、フワッと春田を抱き上げた。


寝室へ行き、春田をベッドにそっと降ろすと、春田の柔らかい栗色の髪が、白いシーツにふわりと広がった。


「福山君…、私を抱いて?」
< 130 / 160 >

この作品をシェア

pagetop